舌下免疫療法
舌下免疫療法とは
アレルギー症状の軽減や根本治療に期待できる免疫療法の一つです。
アレルギーの原因となる物質を含んだ内服薬を舌下に投与して、原因物質（アレルゲン）に体をだんだんと慣れさせていき、症状を抑える治療です。
今まで主流だった注射で行う皮下免疫療法と違い、痛み・副作用が少ないと言われているため、大人はもちろん、小児も行える治療です。
実際の効果は？
花粉症やハウスダスト・ダニのアレルギー性鼻炎によって引き起こされる鼻水・鼻づまり、目や皮膚のかゆみが軽減されます。
また、アレルギー症状を抑えるために今まで飲んでいた薬の量を減らすことができます。
他にも、鼻づまりが解消することにより、においが分かるようになるため、食に興味が湧いたり集中力が上がったりいたします。そして、免疫力の向上も期待できるため、風邪の菌やウイルスが増殖しづらくなり、体力の低下も防げます。
しかし、すべての方に効果があるとは限りません。そのため、当院ではいきなり治療を始めるのではなく、患者様の今の状況をしっかりと診察して、慎重に治療を進めていきます。
治療期間
舌下免疫療法は、長期に渡って続ける必要があります。
だいたいの目安は3～5年と言われております。短期間の治療では、服用中は効果が発揮されますが、持続されずに戻ってしまう可能性が高いです。
また、スギ花粉症治療の場合、花粉飛散時期に舌下免疫療法は開始できません。
6月～11月の飛散が収まっているタイミングで始めていきます。